嫌う事

 嫌う事は、心臓に負担がかかる。血流の流れ悪くなり、気分も害する。嫌うという感情は自己破滅への道。悪口も同じなり。一時の下剤としての役割を担う罵詈雑言も、一度吐けば十分で、吐くものなき時に嗚咽の快感を得んと胃の中空っぽなるに口に手を入れ悪態をつくは、体に害ある行為なり。嫌いな事はせず、近寄らず。かと言って好き事ばかりもできず。好きごとのように振る舞う事ができるのみ。また、読書中思い浮かんだ想念を元に何か書いてやろうとパソコンを開きキーを打つは如何なものか。自分を裁くは賢者のする事なり。賢者は他者の愚かなる行いを見て嬉々とする矮小なる精神を持った下賤なり。己もまた下賤なるけれども、下賤なる事の自覚に努めるならいである。かように、自己を正当化するのは嫌いだからやめておけと己に言いたい。また、毎日を充実なるものにするべく努力する試行錯誤には疲れが生じる。何もしないというのも疲れる。労働がルーティーンであるように、休日もルーティーンがあると良い。疲れる事は何の役にも立たない。すぐやめるべきである。他人に対する親切にしても、疲れているにも関わらず役を引き受け愚痴を溢し周囲を疲れさす事真に迷惑至極なり。静かなる調子にこそ美あり。喧騒の中に美はなし、安らぎもなし。また、理を通すがゆえに無理なる論法に頑なに執着し己が主張を曲げず相手と喧嘩する事を愉しと思うのも考えもの。本人いたって正義のためと称しまた常識と称し自己の主張曲げず、相手も同じく正義を持ち出し互いに疲弊しあいそれを充実なる労であるように賢明なる世間の感心する様子、また群がる者たちは耐えられぬ雰囲気の中に佇み自ら筋肉を動かしその場を離れ休憩の場所を見つける事のできない様子、不具者の如し。好きでしている事に口出しは無用。無用な事は人為を介せず自然に任す。自然とは人為の及ばないという意味ではなし、己の及ばないと解すべきであり、手を出せば己は疲弊を免れず。また、己の心情に拘泥される事も避けるべし。己は知らぬところでゴミばかり拾ってくる。外へ出れば眼にするものからあらぬ想像をし、其れの齎す不快を想像して実際に疲れ果てる。斯様な事は避けるべし。己の身がもたない。また、世間一般に言われている事に調子を合せるのも疲れる。己が世間一般のようでないために、調子を合わせようとして己の感覚を度外視して訳も分からぬ世間一般の迷妄に振り回される。ついには疲れ果て死ぬあたりが妥当なり。世間は世迷言に溢れる。腐臭を帯びた空気をつかもうとあくせく努力する態度の浅ましき事甚だしきよなり。