自由

とーん、日が落ちて

空が真っ暗になれば

自由の音がきこえる

虫はなき、月はひかる

みんな眠って、私一人起きる

寂しささえ眠ってしまって

私一人起きる

自由は私に退屈を申し上げる

そして、悩むのさえ自由に

限界もなく、制限もなく

血を夢見る私を

自由は喝采する

風呂場で倒れて、血に浮かぶ

見上げた天井は、アクリル板

人間であるのを、やめて

肉体からさようならをして

さて、どこへ行こう

さまよえますね

私はいっこうに、暗い

ないもをねだる

今の自分を憎む

どこへ行こう

どこへも行けない

自由は、

水でもがく私を

助けてはくれない

死ぬのも自由