2017-09-08 自由 とーん、日が落ちて 空が真っ暗になれば 自由の音がきこえる 虫はなき、月はひかる みんな眠って、私一人起きる 寂しささえ眠ってしまって 私一人起きる 自由は私に退屈を申し上げる そして、悩むのさえ自由に 限界もなく、制限もなく 血を夢見る私を 自由は喝采する 風呂場で倒れて、血に浮かぶ 見上げた天井は、アクリル板 人間であるのを、やめて 肉体からさようならをして さて、どこへ行こう さまよえますね 私はいっこうに、暗い ないもをねだる 今の自分を憎む どこへ行こう どこへも行けない 自由は、 水でもがく私を 助けてはくれない 死ぬのも自由