瓦礫の中に手が

 瓦礫の中から手が伸びていた。白くなった手は硬くなって水気を失いボロボロになって散り風に散った。空に浮かんだ気球線が、白い太陽を遮り空をまっすぐに進んで消えていった。シャボン玉が浮いて、空高く、青い空の上に向かって歩いていく。電車は轟音の中トンネルを抜けていく。トンネルを抜けると広い平野が広がり遠くには富士山が見える。