F1のおもしろくなさ
F1が面白く無くなったのは、勝つことが最強だという観念に疲れたからだ。近代の産物であるレースは心臓に負担がかかる。人生が勝つことだけであるというのは、一部の勝者にとっては格言であろうが、大多数の少数者には疲れる言葉だ。
F1は時代にそぐわなくなったのだろう。加えて、毎年同じ人間が勝つのを見て結局は与えられた環境が勝敗を決すると考えてしまうではないか。それを人生に引き換えてみるときに、結局環境に不満ばかりの人間が不愉快になるだけだ。
だから、F1はおもしろくなくなったのだ。
加えて、チームも勝つためにドライバーを雇うのだが、負けドライバーにちっともスポットがあたらない。万年最下位のドライバーが、入賞したら結構すごい。でも、もうF1に詳しくない人ばかりだから、マンネリ具合が伝わらないのだ。ハルウララという名馬を忘れないでほしい。