アウトプット

相手の視点に立ってみよう

結論めいたこと

 世の中が師走に向かって一直線に走り出してクラッシュ寸前な真夜中に電車に乗って眠りこけてる猫は品川で降りてどこに行く。溝の魚を咥えて明かりのあるところを避けて歩く。汚い魚はやっぱり食えないと自分の境遇を恨む。光に向かって走った猫。衝突と激突の合間に一瞬の涙が飛び散って光が撹乱した。

 

 僕は何者でもない。結論。僕は何者でもない。服を着るように何かになるだけ。僕は何者にもなれない。服がない限り。服がないと僕はマイノリティーになる。社会は偏見の塊で。本当の弱者は健全な不安を持つ涙を持つ安室奈美恵を支持するような奴らだ。それでも歯車は回って社会は不健全な精神を養うだけの母体となってガングロファッションに母乳を注ぎ込む。

 

 世界の美しい人たちは貧しく生きる。貧しい中に真面目に生きる人は本当に美しい。私がマウンティングをしていても、私が安住の生活を幻想に持って頼りに生きていても貧しい中に分け合いいきあう人々は美しい。最悪の生活形態は、子供達が見る夢の中にある。子供の夢は本当に薄汚れていて汚い。掘り下げていけば、異臭を放つ玩具に彩られ歯はぼろぼろで毎日虫歯にやられている真っ黒い歯だ。子供が純粋なはずがない。子供ほど弱者のふりしていきるルサンチマンはいない。

 

 もっと最悪な人間は僕だ。皆の想像に反抗している文章を書く。君が癌患者でも、これは風邪だと言われ死にゆく人たちの動機を十分に理解できないほどに私は狂っていない。

 

 言葉は僕のために用意された最高の創造的な道具に違いないのだ。なぜならば、すべては文字によって構成されている。この世界もゲームもすべて文字だ。文字なしに文化おほぢできなくなった人間たちは、プログラマーが文字を自由に扱い小さな画面の世界に人間の想像力に頼って作るゲーム世界を作り出す。僕たちは遊ばされ働かされなけなしの金を本当に必要な人でなく、不必要な人のために使って浪費して享楽を維持させる。美味のために吐瀉物を撒き散らす女たちのために、その女を維持しようと懸命な男たちのためにトイレの清掃人も辟易する汚物の人間関係の中を渡りあるこうなどとは到底思えないのだ。

 

 僕は世界を見るために言語を使用する。もっと言えば思想もすべて何もかも。すべて、作られたものに違いないのだ。

 

 路上に散らばった枝を猫が踏んだ。

 尖った電線が揺れてる縄跳びを飛んだ小学生。

 電車の高架下ナメクジがのそのそ歩いてる。

 君たちは怖い。一人暮らしの悪夢を。

 

 一人暮らしもろくにできない男は最悪だ。

 

 現政権は老人傀儡政権のため。私たちは若いことを保証されセックスに勤しみコンドームの売り上げは伸びるばかり。生産力は落ちる一方ではないか。経済復興の夢は建設現場の酒に消えていく。保険屋も銀行屋も人の金使ってぼろ儲け。最高の世界だね。子供たちはわけのわからない世界に別れを告げて結婚式も挙げないダフニスとクロエ。芝生の花に綺麗弾っていた女の子は、大きな風車の息子の家に入り浸って会うときは顔が紅潮して酒の匂いがする。一枚の真っ黒いバラが揺れ落ちた。

 

 夢はトイレだ。何度も流して、また思い出す。