アウトプット

相手の視点に立ってみよう

知らないことについて話す 政治編

 今の日本の政治は、と毎年言われ続けているけども、政治の実態なんてつかめそうもないができるだけわかりやすく、内面を掘り下げて政治なるものについて語る。とにかく、今の政治は老人に支配されている。老人の言うことを聞く様な法制度がまかり通っている。日本人は不安に弱いタイプなので、中国脅威論、北朝鮮ミサイル脅威論を持ち出して防衛費に金を出させる。徴兵制については、世界情勢を鑑みれば廃止の傾向にあるが、「うちはうち、よそはよそ」というご都合主義の一貫性のない日本人だから、時代の流れに逆行して徴兵制を本気で議論して法律を作ること考えられるが、実務的に高度化した現代戦において徴兵制は道徳訓練所、怠け者を説教する道場の様な場所になりかねないだろう。運動不足の若者にはもってこいかもしれない。

 フランスは増税に反対する若者が暴動を起こしている。イギリスは自ら作ったEUを離脱しようとしている。国が閉鎖的になりつつある。これは、アイデンティティーの崩壊といっても差し支えないであろう。自分という存在がないがしろにされているのだ。これは、自己が他者によって成り立つ相対的な存在であることを誇張した結果かもしれない。個人は抹殺される様な風潮になったということかもしれない。それよりも、ルールを逸脱する個人に対して抱く不快な感情が、ナショナリズムの根本に戻ろうとする運動を起こしているのだろう。自分という存在のつまらなさに耐え切れず、プライドを保持したまま自閉する国々と、その国々を成立させている国民だ。

 つまり、自国を優先させた場合戦争になりかねない。あまり交流しまくると、結局どこにいても代わり映えしないじゃないかということになり、交流から、移動に変わりつつある観光において、国が自閉的になりつつもインターネットから流入する情報で世界は均質化しつつある。すでに、どこで仕事をしても同じということになると使用できる言語が国籍となる。

 イギリスはEUを離脱すれば、どうなるのか。憂慮する声も聞かれるが、変化のない世界の方がよほど憂慮すべき事態なので、大きな戦争を起こすよりも、マイナーチェンジして世界が進歩しているかの様に見せかけるのがいいのかもしれない。とりあえず、イギリス病という近代人の心の病は、夏目漱石も罹患した本人であるけれども、近代において人間は機械に従属し、カテゴライズされ個性は抑圧されすぎた。あまりにも。話したいことも話せないで、挨拶の様な無意味な行事が多すぎる日本の学校の様に生産性を上げるためには各個人が狂気に罹患して消費社会を生きるために欲望を持たされて、ラットの様にぐるぐると目まぐるしく生きなくちゃならないのだ。これは、病的である。もう一度言おう、これは病的である。何度でも言おう、これは病的だ。

 イギリスについて、ちっとも知らないので、歴史的背景なんて全く知らないしまして、教科書通りに近代革命が起こった最初の地なんて定義をしてみたところで他の国に置いてけぼりにされることだってあるのだし、そもそも近代革命なんぞ起こさなくてはならなかったのだから、それは国民にとって良いことであるべきであろう。国民は大多数に属するのだから、多くの人の思っていた平等が実現されるのは良いが、自己を失うことになった。だから、アイデンティティーが必要だが、現代日本においてあまり個性を追求すると村八分の法則が適用されのけ者にされる危険性があると認識するまでに、日本人は臆病になりつつあるのでテレビ番組では必死に日本がすごいと先導しまくっていたが、先人になってもっぱら世界からどう見られるのかに疲れたのか、カルロスゴーンを刑務所に入れて中世並みの裁判過程を世界が注目して見る事くらい承知の事実であったろうに、気にもしない様子なので自分の国に対して反省が足りず、トランプの様にめちゃくちゃに言葉だけ四方八方に飛ばしても別にアメリカで恐慌が起きるわけでもないこともわかったので、少し無理しちゃっている感じがある。日本は欧米という目標を失って、内部抗争を始めるつもりだろうか。世界大戦までは、この狭い島国で争い続けた民族であるから、互いに不信があるのだろう。流れ者が来る事もないので、狭いコミュニティーで生きていると殺人事件でしか革命は発生し得ない。皆が我慢する事が良い社会になるのだ。感情を垂れ流しにしても、結局精神衛生的にとめどなくなることを自分は少しは理解しているはずなので、日本の行事的なあり方、中道的な生き方は素晴らしい知恵にまみれているといえる。しかし、極端に走る事への危険については無知であるから、一気に集団がまとまりを見せると限度がないので狂気に至る。現代日本は、おそらくは陳腐な道徳と不倫がまかり通る様な人間の関係性を壊す形で文化が進行し、まるで、奔放な動物のような社会になりえる。