アウトプット

相手の視点に立ってみよう

氷雪

 冬になりますと、北海道の海では海を氷が張り、溶けて何処かへ流れていきます。そのままオホーツク海の海流に乗せられてどこへ行くのでしょうか。見当もつきませんが、いま、あの流氷に鳥が、鳥がとまっています!黒い鳥です!真っ白な銀世界に、漆黒の黒い鳥が止まっています!あの鳥は、カラスです!カラスが流氷の上に乗っています。さて、飛び立つのでしょうか!ああ!ペンギンが、ペンギンが海から突然飛び出してきました!なんという数でしょう。次から次へと絶え間なく、ペンギンが冷たいオホーツク海の海面からマシンガンのようにカラスめがけて飛んできます!ペンギンの赤ちゃんをフカフカの股下で育てているお父さんペンギンの元に早く帰りたいのでしょうか!いや、子供に会いたいのでしょうか!それにしても、なんと貧しい動機でしょう!そんなことしか考えられないのが不憫です!さて、カラスは悠然と空に向かって飛び立っていきました。我々のカメラはカラスを追ってみますが、もういくら拡大してみても薄い青空に一点の黒点が見えるだけです。ついに、カメラはその姿を捉えられなくなりました!肉眼でかすかに確認できる程度です。さようなら!さようならカラス!ゴミ箱あさりに東京に出張でしょうか!いってらっしゃい!頑張れ!ちゃんとこまめに休憩していけよ!お土産はいらねーからな!夏にはもどってこいよ!