きょうは桜をみにいったあとカラオケへいきました
起きるや否や、私は本を手に取って文字をおった。文字をおっていると目が疲れる。そして、ときおり窓の外をみる。とても天気がいい、だからぼくはT君を誘って上野へ向かった。
不忍池の桜はまだきれいだった。風がふくと花びらが散る。散った花びらのなかには、池へ迷い込んだものがいる。ぷかぷか浮いて、池のはじっこのほうへ幾多の花びらが集まって一面がピンク色をしている。
昨年もここへきたのだ。このあたりで撮った写真がパソコンに保存されている。今年の桜は去年ほど私に印象的なものとはならなかった。慣れだろうか、それともここさえも離れて何処か別のところへ住みたい、もっといえば、早くこの生活から抜け出したい気持ちがあったのかもしれない。
今の生活を変えるために引っ越ししてもしょうがないだろうと、私の中の私がたしなめた。