アウトプット

相手の視点に立ってみよう

「いよいよ世紀末だね」

「そうだね、忘れた頃にやってくる」

「ミサイル打ち込まれるんじゃないかな」

「一致団結するには、ミサイルが必要かもね」

「政治家はダメだね」

「国民がダメだからさ」

「結果ばかり言うじゃないか。基地反対。北への圧力を増す。豊洲移転反対」

「代表なんて馬鹿げてる。一票にはバカも天才も同じ数だけあるからね、バカが束になればいいんだ」

「バカも天才も紙一重ってことだろう」

「そうだね」

「天才もバカも嫌だね、うまくできてるよ社会は。異端者は除け者だよ。そうじゃなくちゃ秩序は保てない。周りも安心して暮らせない。痛みや不安そして焦燥感は集団の秩序維持装置だね」

「政治家はその辺もわきまえているから、経済力がないときに金の話はやめといて、虚飾に走るんだよ。オリンピックとかさ。それで、電通がはしゃぐんだろ。薬でもやってるんじゃないの、電通なんてさ」

「間違いないね。いろんな人間と関わりがないからさ。数が多くてもダメだよ。同じように考える人間とつるんで、それで人間をわかったようなつもりになる。いや、排除したがるね。年寄りは嫌だ、子供は邪魔だ。女はダメだ。男は気持ちが悪い。俺が正しいい、わたしの何が悪いってね」

「ヤンキーにおおいよね。笑っていれば面白いんだ。人間の生理にあっているよ。本当に上手に生きている」

「わかろうとする努力なんてしないで、目を潰した方が慣れない道も周りに人がいるから惑わされずに歩いていけるんじゃないの」

「砂漠を真っ直ぐ歩くのって難しそう」

「言葉について考えてもダメだね。ナイフをずっと見続けてもナイフの切れ味はわからない。バイクを見ていても乗り味はわからない」

「言葉は書いてみなければ何もわからない。読まなければ何もわからない。書けば時間を保存し、時間からの拘束を逃れられる。貼り紙ってあるだろ。あれって、毎回注意するよりも、人の記憶という、記憶そのものが秩序なのかもしれないけど、あそこに刻印するためにあるんだ。習慣づけだね。つまり、餌を与えて褒美をもらう犬にやることだよ」

「例えが悪いよ。人間を犬に例えるなんて、人間を尊敬していないみたいだよ。嫌われるからやめな」

「おっと、悪い癖が出た。人間なんて尊重してちゃ、生き仏」

「過保護はダメだね。自傷行為に走らせるね」

「それは間違いない。生きる気力を自ら削ぐことが生きる道なんだからね」

「それが楽なんだけどね。なかなか気力を削ぐのは難しい。特に言葉は。時間を越えるから。時間だけが、人を動かすのかな。あとは、習慣だろうね。でも、習慣に拘束されたくないのも人間。でも、習慣がなければ生きられもしない。拘束されてやっと生きている。自由になるのは、死ぬ時が決まっている時だね。特攻隊がそうだ。死ぬんだから。気持ちは自由だったろう。一様に、生みの親に自由になることへの呵責の攻めから懺悔しているね。感謝ってのは、謝ることを感じるって書くよね」

 

「生きている人間は、本当に美しくないね」

「女が我が者顔に街を歩くだろう。男どもはわたしのしもべ。やらせればなんでもしてくれる、買ってくれるってね」

「それが男ってもんだし、女っていうのはそういうもんだ」

「ちっともエロくないね」

「エロくないね。女は下痢もすれば、鼻毛も伸びる。腐りかけの親父とどう違うんだ」

「化粧は嘘つきなんていう奴も嫌いだな。嘘をつかせてるのは男なんだから。でも、こういうこと話すと嫌われるよね」

「間違いないね。でも、普段から心がけしていれば自然と言動にあらわれるものだよ。にじみ出るというかね。無駄は無駄じゃないよ」

「美しさもわからないね。綺麗だなっていう、自分の心が汚れていなくちゃそうは思えない。嘘でも綺麗だねという心の底には自分へのうぬぼれがあるね。お世辞なんていう奴は、心が真っ黒なんだろうな」

「心が白ければ、よっぽど幸せだろうよ。逃げるところがない。すべて太陽の下。照らされて」

「焼けて黒くなるんだね」

「だから心は白くても心の中にいるわたしは黒いのか」

 

交尾む、連む、つるむ。らしいよ。