アウトプット

相手の視点に立ってみよう

稚拙で素朴な疑問

 世の人はどうして、嘘をついてまで金が欲しいのかと考えるほどおちぶれる自分自身を見放し、自分に心がなければ嫌なことでも耐えられると言って聞かせ、本当に心がないように思われる時、どう世の人と交わればいいのかちっともわからないでいる。さて、ネットを通じてでしか世界と通じることができない不幸を嘆くな。世界は広いという時に、それは人間の意識の下にあると言われる無意識をも含めれば、世界は以上に広く、今日も何十億人の人の1日があるわけで、どれ一つ取っても同じものはなく、もし、その人の1日を知らんと思えば、何十億日かかる計算になるわけだ。つまり、世界は混沌としている。噓偽りと罵り自分は上手に嘘をついて生きている。自分の嘘がうまく機能していないから他人の平易な嘘が世に流通していることへの嘆きでしかない。ああ、私という人間についてついに飽きてしまう日が来るとは、いつまでも威勢良く筆を動かすこともない。どうにもならないと愚痴をこぼす。覆水盆に返らず。水下に流れて楽をする。さて、つまらぬ人生はつまらぬ。これが粋の構造に通じるのかしら。下らない理由、例えば、オリンピックで金メダルを取るための4年間の嘘、そんな遠い人参さえ信じられるほどに妄想は強烈だ。下らない妄想が世の中に蔓延してしまえば、いま人参を食べられない人にとっては耐え難い難関も超えられるもんだ。ああ、にんじんを食べたいだけなんだ。腹一杯一度食べればいい、そうすればにんじんだって所詮くるしみの元なんだって気がつくだろうに。ああ、面倒だという自分が面倒だ。私はちっとも大人になっちゃいない。むしろどんどんわけがわからない。ひとつひとつ世の秩序の亀裂が目につく。欲望でしかうめられない社会が出来上がっているのをここに見る。やすらぎは忘れ去られ、それはとても由々しき事態で、人が津波で死ぬなどどうでもいいほどだ。津波の恐ろしさを教えてやりゃ、あとは知るか。山に逃げるなりすればいい。壊れた家を安くで立てられるよう契約してやりゃいい。どうせ、永遠に残るものはないんだ、どうせ。なにが津波だ。防波堤だ。哀悼の意だ。そんなものを感じちゃいない。目をつむって1分間黙祷すれば被災者は満足するのか。テレビで被災者の苦しい生活を放送してりゃ被災者は満足するのか。満足するのはいつも与える側だ。テレビだ、黙祷する人間だ。被災者はもう、与えることもできず、いつも願うしかない、私もまた被災者をやめて与えたいと。それしかないじゃないか。補助金もらってずっと嬉しいはずがない。それでパチンコしても構わないさ。そういった人間には哀悼の意はないのだ。目の前の人参に食らいつくだけの向こう知らずがあるだけだ。卑しい品性を垣間見れてホッとする連中は被災者支援など馬鹿馬鹿しいという。ひとくくりに被災者というが、人格は何万とある。それらに衣食住がまず基本だ。金出して、自由に各々やればいいってもんじゃない。パチンコ大いに結構、病院大いに結構。でも、癖になる。金貸しも、被災者には寄り付かない。金がついになくなる。食うものがない。死にはしないが、だらしなくなる。服も。さてさて、被災者について。いや、それを取り巻きネタにする一時的な人について、それを眺める天邪鬼について。下手な文章書いてちっとも動かず、手だけは余計に動いてピアノの旋律は流れない、パチパチ音がするだけのこの場所で、私について考える。私の将来について考える時私は決して私ではなく、誰かに気に入られようと必死に奴隷になる哀れな人物だ。金が100億円あれば、周囲の目が変わる。なんでも言うことを聞くだろう。自己を非常な確信を持って、周囲について語るだろう。所得により教育が違うのではない、金にモノを言わせる連中が強いのだ。金のない連中は、精神に余裕がないので、いつもどこかに奉公するために柄にもない躾を受けさせれて疲弊しているに違いないのだから。ああ、天誅。チェスト。狂人。玉砕。これら全て、金の椅子に座るものたちへの刃物ではなかったか。経済的支援を必要とする少年は右翼になり、彼の守る精神は金よりも価値があるのだ。社会を良くする名目で、慈善事業に乗り出し被災地に炊き出しへ行って、こいつを悪者扱いすれば自分が変人だと思わされるような行為をして、精神は欲望と打算の計算づくめ、そんなのばっかりじゃないか。世の中が一概に素晴らしいのか、そうでないのかは、神秘主義的な人間に任せよう。世の中は素晴らしいのか?そうではないのか。私にはわからぬ。あまり世の人について考えたくないのだ、出し抜こうと考えているのはむしろ自分の方だ、だから、世の人の嫌なところに目が行くのである。どうしてかというと、私が見る世界は世の人だからである。ああ、無情。無情だね。こうやって私は世界を見ているのか。なんという暗澹たる世界であろう。毎日が夕方だ。カラスが飛び交う大手町だ。夕日が暮れて意識が目覚め始める。酒を飲み朝起きる。繰り返し繰り返し。