アウトプット

相手の視点に立ってみよう

轟音

 轟音を轟かせた飛行機が頭上を飛んで行った。機銃掃討だ。子供が撃たれた。脳みそが破裂している。もはや人間としての魂が感じられない。いや、人間だと思いたくないのだ。なぜならば、いずれ自分もこうなるだろうという恐怖が私を襲うことを予感しているからだ。怯えにすぎない。彼は子供だ。そして、人間だ。私も、人間だ。打ち砕かれた頭蓋骨にこびりつく白いタンパク質を私も持っている恐怖に震えるのだ。