アウトプット

相手の視点に立ってみよう

小さな音

 秋の虫が鳴いています。高い音を出して。部屋は秋の音に溢れています。潮風に満ちた港は、何に満たされているのでしょう。私にはわかりません。ただ、私にはわかりません。死ぬことだけが私に残された最後の抵抗手段です。それだけは明白です。その実行について話すことはありません。今すぐに、引き出しからナイフをとって、喉元を掻っ切ることだって可能です。

 あらゆる死の可能性を考えると、何も食べず寝なければ脳は重症化して全てを忘れ精神病棟に入ることができるかもしれません。そこで廃人になっていきるのです。笑顔も涙もありません。体重は20キロ以上落ち、顔はこけて目は虚ろです。美しい。私はこの美しさの虜になってしまいそうなのです。

 惨めな人生を送るのなら、死んでしまいたいのかもしれません。中年オヤジになりたくないのです。まだ、若い時に死ぬべきなのです。私にとって長生きは恥です。あくまで、私にとってです。長生きしたい人は、長生きすればいいじゃないですか。早く死にたい人は早く死なせてあげてください。