アウトプット

相手の視点に立ってみよう

明晰な意識がもたらすものは何か

 明晰な意識は、常に善悪判断を働かせて私を萎えさせる。言葉狩りがなされ、論理的な言葉のながれが生産される。だから、退屈していたのだ。言葉で遊ぼうよ。妄想しなくちゃダメ。だけど気づくのが遅かった。哲学者になりかけていた。でも、彼ら哲学者だってだいぶ言葉で遊んでいるんだぜ。ただ、おしゃれなバーで女と話すのには哲学者は不向きだってこと。それを聞いてくれる女はそうそういない。だから、俺がラカンの話を持ち出して、世界は二つある、目に見える世界と、目には見えない言葉の世界がね。価値っていうのは、目に見えないね。まったく見えない。みんな、星の王子様は好きだろう。「大切なものは目に見えない」ってね。でも、それを真に受けながら、実行する人はいない。相手の見た目を評価し、最後に、目には見えない部分も価値があるということにしているだけ。「大切なものは目にはみえない」のだから、外見なんて気にしてちゃダメでしょ。

 憎たらしいほどの太陽が僕の目を威圧している。外に出ることなかれ。外に出ることなかれってか。言われなくても出ませんよ。そんな気分だからしょうがないじゃない。僕なんて生きていても意味がないんだって、もうずっと思っているけど、思っているだけで何もしない。意味なんてないんだってことにしている。だから、悩むこともない。それでも意味がないことに悩むのなら、ほっとけばいい。悩みたいから悩んでいるだけなんだろうから。解決なんて野暮なことしないで、悩み抜いて見事ハゲ散らかした親父になれば、ああ、あの時悩まなければよかったと後悔する日がちゃんと来るんだからね。そうだろう!?