アウトプット

相手の視点に立ってみよう

怒り

 私は怒っている。買ってきた本をまともに読んでいないこと。日本古典文学への造詣がなさすぎて古文が難しいこと。全てに怒りを持っている。私の言いたいことを文字に書き表すよりも言葉にした方が随分とニュアンスが通じるような人間になってしまったこと。言葉は私のを閉じ込める檻である限り私は言葉をどう扱えばいいのかちっともわからず途方に暮れていること。今日はれているのに家にいること。夕飯を作らなくちゃならないけれどもちっとも腹が減っていないこと。おそらくは幸せであるのに全く不幸せな人間が周囲に散乱しているのを見ること。不幸そうな格好をして人を見ると情けなくなること。サラリーマンは皆立派だと考えてそうな主婦が昼間は若い男のエキスを吸いまくってベッドで泣き叫んでいること。全てに怒りを感じて私はこの世界を救う気持ちを失ってしまい現在失職中のみである。情けない限りである。日本の文化といえば不倫であるとごうごうするくらいならもっと堂々と不倫をすればいいのに、石田純一は一体何をしているのかちっともわからない。要するに、どうでもいいことが多すぎて怒っているのだ。こだわりもなければ、なにもない。何もないことをよしとすれば、殺人犯も見逃すのかと言われかねない。つまり、全ての意見は論理的に破断しているのにも関わらずそれを証明しなくちゃならない徒労に気づいた時の絶望感は計り知れないということ。